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私の感激記録


by topaz2002
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男子の領域

ザ・ゾンビーズシリーズを読みました。


フライ,ダディ,フライ
金城 一紀 / / 講談社
ISBN : 4062116995
スコア選択: ※※※※※


SPEED
金城 一紀 / / 角川書店
ISBN : 4048736264
スコア選択: ※※※※


やっぱり、憧れるねー、女子いらずの男子の世界。
そして、主人公達が目指すのが正義なのもいい。

『フライ,ダディ,フライ』は、
娘の為に強くなろうと努力する、
復讐に燃えるサラリーマン鈴木と、
鈴木に指導をするゾンビーズの舜臣のやりとりが物語の核。
物語は、鈴木の目線で進行していきます。

勿論、ちょこちょこと、
お馴染みのゾンビーズメンバーも出て来るのだけど、
舜臣の人となりを伺える物語でした。

舜臣って、本当に魅力的なコなんだよね。

舜臣は、必然で強くなった。
舜臣は、痛みを知っている。

舜臣曰く、基礎とは、「いらないものを削ぎ落としていって、必要なものだけを残すこと」だそうで。
「何も壊さずに新しく何かを作り出そうなんて、そんな都合のいいことありえない」そうです。

深いなー。勉強になるなー。

V6の岡田さん主演で映画化されているそうですが、
私は未見です。

今度、観てみようっと。


『SPEED』は、
ゾンビーズに女の子が絡む、
初のスタイルのお話。

ゾンビーズに絡む、
佳奈子ちゃんという女子高生の目線での物語でした。

個人的に私も「カナコ」なので、
勝手にときめきながら読みました。


一応、やや淡いラブストーリーでもあるよね。
佳奈子は、アギーを好きだよね、きっと。

それにしても、魅力的なのは、舜臣。
佳奈子がクラスメイト全員にシカトされた時、
「おまえがクラスの連中をシカトしてやれよ」
っていうのよ。
この発想、この強さ、惚れるよねー。
できれば、10代の頃に読みたかったよ、この本。

この物語は、アギーの人となりも伺えるんだけど、
アギーも格好いいのよね。
悩む佳奈子に、
「いまのおまえは頭で考えたことより、ハート(心)とソウル(魂)で感じたことのほうを大切にしたほうがいい」
とか言うんだよねー。

そして、南方も「逃げてもいい」というアドヴァイスをするところにときめきました。
そう、時には逃げてもいいと思うの、私も。
逃げなきゃダメになっちゃう時って、絶対にあるもの。

女子いらずの男子の世界のはずなのに、
女子か!?って思ったけど、
彼女が最後に気づく「みんなの風にはなれない」っていう感情がすべてだね。
ゾンビーズは永遠です。

『燃えよドラゴン』と『リトル・ダンサー』と『犬神家の一族』観たくなったよ。

あ、お母さんが佳奈子の夢を勘違いしているのがおかしかった。
「それで、試験は合格したの?」は名言です。
by topaz2002 | 2007-12-04 16:22 | 読書