私の感激記録


by topaz2002
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批評塾『青の炎』

ここに詳しく書いたことはなかったけれど、
私は批評塾というものに通っています。

カルチャースクールの講座で、
とある文芸評論家の方の指導の下、
月に一度何らかの批評文を書いております。

幸運にもこの講座の一期生の私は、
カルチャースクールの変更があったり、
先生の都合によりブランクがあるものの、
約2年弱通っております。

プロを目指すという講座ではなく、
あくまで趣味で、
かなりマニアックな一家言を持っている皆様に囲まれつつ、
毎月楽しく参加しております。

今月の課題は、「中学生のあなたにすすめる本」。
読者対象は中学生です。
文字数は800字以内という制限ありでの課題でした。

そんなわけで、散々迷った末、
先日映画版で観て感銘を受けた『青の炎』原作小説について書いてみました。
映画でどうしても一つ理解できない箇所があって読んでみたのでした。
読んだら納得だったのだけど、映画のみしか観てない人は、
やっぱりあれは疑問でない???

で、そんなわけで、初めて批評塾で書いたものをこちらに載せてみます。



青の炎 (角川文庫)
貴志 祐介 / / 角川書店
ISBN : 4041979064
スコア選択: ※※※※※

私は表紙が二宮さんのものを購入しました。




『赤が青に変わるとき』
 あなたには守りたいものはありますか? 貴志祐介『青の炎』(角川書店・1999年、角川文庫・2002年)の主人公・秀一は高校2年生17歳。母と妹の三人家族で穏やかに暮らしていた。しかし、その生活は一人の男によって脅かされ始める。その男はかつて母と再婚し、すぐに離婚した男。男は、三人家族で穏やかに暮らしていた家に居座り、傍若無人に振る舞い始める。その存在は、母や妹に暴力をふるい、家庭内に恐怖感を与えていくばかり。どうにかこの現実を打破しようと、法に頼ろうとするものの、それでも解決の糸口は見つからず。そして、秀一は、家族を守るため、男の生命を『強制終了』する方法=完全犯罪を計画。秀一は完全犯罪の準備、実験を繰り返す。そして、美術の授業中に学校を抜け出した秀一は、その計画を実行に移す。
 秀一は、完全犯罪を計画実行する以外は、本当に普通の高校生。大好きなロードレーサーに乗って高校に通い、昼休みはクラスメイトとパンをかじる。幽霊部員気味だけど美術部に所属していて、クラスには微妙な関係の女の子がいたりして。家庭内では、家計を担う母を気遣っていて、妹の勉強をみてやったりする優しい少年。週末はお小遣い稼ぎのアルバイトをしている。そんな少年が自分の全てを懸けて、完全犯罪に挑戦する。家族を守るために。
 この作品は、秀一の完全犯罪実行前と実行後の変わり始めた内面の葛藤が、他者との関わりを通じて丁寧に描かれている。自分の中のみで完結させるはずだった正義の計画が、急速に秀一やまわりの何かを変えていく。その変化から、まわりの人間との関わりの強さを再確認させられる。人間は望もうと望むまいと、必ず何かと関わり日々生きている。人間の生き方一つが、多かれ少なかれ、他者に影響を与えていることを痛感させられ、秀一の望んだ平凡な日常の幸福さを哀しい程に実感させられる。
 あなたは、守りたいものを守ることができますか?



先生の講評は、この書評は正攻法の書評過ぎて、
いつもの私らしさがないとのことでした。
特に最後の段落。
もっとラフにまとめてもよかったかもとのことで。

ちなみに、先生に嵐好きなのはバレていて、
二宮君主演で映画になった作品でしょ!ということは指摘されていまして。
映画化の話や、「二宮君って、格好いいよね!」とか入れちゃうと、
いつもの私らしいです。

皆様、私の日頃の批評文が気になるでしょ?

つうか、このブログで想像できるか。
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by topaz2002 | 2008-01-27 23:10 |