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私の感激記録


by topaz2002
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ハッピーエンドを求めてる。

最近も読書してます。
読書大好きです。

最近、また映像化確定か!?といったような作品に出会いました。
『SP』でノリノリの金城一紀さんが昨年発表した作品です。


映画篇
金城 一紀 / / 集英社
ISBN : 4087753808
スコア選択: ※※※※※

ハッピーエンドを求めてる。



この本、年末の電車内で読んでいて夢中になり、
乗り過ごして待ち合わせに遅刻してしまいました。

その節は、すみませんでした>Fさん。


閑話休題。



この作品は、『映画篇』というだけあって、
映画のタイトルが付けられた短編5作品からなる作品
(3番目の作品のみ、
『恋のためらい/フランキーとジョニー もしくは  トゥルー・ロマンス』と、
映画タイトル2作品分付けられているのだけど)。

まず、本を開くと飛び込んでくるのは、
オードリー・ヘップバーンの『ローマの休日』のポスターのイラスト。
このイラストの描かれたポスターが、
夏休み最後の日に区民ホールで映画上映会があることを知らせています。
この区民ホールでの映画上映会がこの作品中の短編全てに彩りを与えます。

5作品ともすべて相互的にリンクしていて、
読み進めながら各々の場面に他作品が感じられて面白い。

ハードな雰囲気作品もあるのだけど、
すべての話にほろっとするポイントも含まれていて、
近いうちの映像化は間違いないって作品ですな。

私は、一番目の『太陽がいっぱい』と、
最後の『愛の泉』がお気に入り。

『太陽がいっぱい』の最後のエピローグは涙なしに読めない。
人間生き続けてみるだけで値打ちもんだと思う。

『愛の泉』の従兄弟同士のやりとりは、
従兄弟達が本当の兄弟のようで、
この辺りも少子化の現代を反映させているのかな。
一人っ子多いものね。
しかしながら、この従兄弟達の結束の強さが何だか素敵だった。

全て読み終えた後、
作品の扉絵を飾る手書きのポスターのイラストを見ると、
ほっこり、暖かい気持ちになります。

映画が愛おしくなりました。


私はいつもハッピーエンドを求めているんだ。
by topaz2002 | 2008-01-23 22:24 | 読書